こんにちは。コミュニケーショントレーナ&アマチュア落語家のどんたくこと
原隆靖です。
らくこみゅBlogへお越しいただき、ありがとうございます。
さて、落語の中に出てくる人物に、熊さんに、八っつぁんがいます。
よく、ノーテン熊にがらっぱち、なんて言われますが・・・
これは、落語ではおなじみのまくらのワンフレーズです。
「まくら」については、また機会を見つけて記事を書きたいと思いますが、
今回取り上げたいのは、がらっぱちこと八っつぁん(八五郎)について
なぜ、八っつぁんを取り上げようと思ったか、
と、その前に、がらっぱちの意味ですが、
「がら」とは、江戸言葉で「悪意はないが、軽々しくあけすけにしゃべること」を意味していて、がらっぱちとは、うるさくて、おっちょこちょいの性格である八五郎のあだ名
人の話を途中までしか聴かず、あとで騒動を起こす
なんていうのは八っつぁんの十八番、落語の定番です。
そんなおっちょこちょいの八っつぁんですが、なんで取り上げようと思ったかと言うと
私が落語をやっていて、なかなか上手に演じることができないから
それもありますが、それだけではありません。
時々、この八っつぁんのことをうらやましく思うことがあるから。
少し昔の話になりますが、私はサックスを習っていた経験があります。
習った期間はわずか1年ほど。
サックスをやりたいなーと思ったのが、20歳の頃で、踏み出したのが35歳の時。
踏み出すまでに15年の月日がかりました。
「指が短いから、演奏なんて無理だよな」
「すぐにやめちゃうかもしれないし」
「楽譜なんか読めないし」
「サックス買っても、辞めちゃったらもったいないし」
などなど
やらない、出来ない理由と言いますか、そんなことを思いながら、
でも、心に宿る炎も感じ続け過ごしていました。
思い続けたことは別の意味で素晴らしいことだと思いますが、
自分の気持ちにふたをして、一歩を踏み出すのに15年の月日を費やしてました。
結局は1年ほどで辞めてしまったのですが、
聴いたことや教わったことはすぐにやらなきゃきがすまない八っつぁんだったら、つべこべ言わずに、まずはやってみただろうな
やりたいことがあるなら、さっさとやってみて、その後のことはその時考える
一歩踏み出す
八っつぁんがそんなことを考えているとは思いませんが
八っつぁんを演っていると、時々そんなことを思ったりします。
タダ酒を飲むためなどという「欲」もあるんですけど、自分が素直に思ったことを実行に移す行動力、たとえミスしても、あきらめずに、前に進む力は、本当に尊敬ものです。
モデリングしたいものです。